☆2008年10月10日(金) 【第13話『ドキドキ!?わくわく!?お散歩大作戦!!(後編)』】 【前回の話】 アリス主催による、うさぎさんチームの親睦を深める為のお散歩会が開かれた! しかし、それはアリスが琴美に仕掛けた試練だった! アリスの指示により別のキャラに成り切っている豪打&骨皮に対して、琴美はどう対応するのか!? 後編、スタート! ところで、前回の最後の方、豪打は完全に素に戻ってるような… あの後、時間になったので俺と豪打さんは図書館から出た。 最初の集合場所に着くまで、俺と豪打さんの間にやっぱり会話は無かった。 集合場所に着き、アリスさん&骨皮さんも合流。 アリスさんは、「まだ親睦を深めたとは言えないわね」と言い出し、またペア決めを(強制的に)した。 今回のペアは、俺&骨皮さん、アリスさん&豪打さん。 だからなんだ、この都合のいいくじは! 俺は骨皮さんと親睦を深める事が出来るのか! 親睦を深める為のお散歩会、第2回戦開始! 「(…なんて一人称の小説っぽくやったけど… 難しい…。もうするもんか…)」 「じゃ、また1時間後ね」 「またな」 アリスと豪打はさっさと行く。 そして琴美と骨皮が残る。 「よろしくお願いします。骨皮さん」 「よろしくお願いしまウィッシュ」 「はい。よろしくお願いしまウィッ… え?」 骨皮の発言に耳を疑い骨皮を見る琴美。 骨皮は両腕を交差させて、いわゆるロックポーズをしている。 「あ、あの…ほ、骨皮さん?」 「今の俺は骨皮さんじゃない。SABU(サブ)だウィッシュ」 ロックポーズ。 「さ、SABU?」 さあ、問題です。骨皮は何のキャラに成り切っているのでしょう。 「もう今日は〜、ガチで仲良くなりたいって思ってるんで〜、そこんとこ、よろしく!」 ロックポーズ。 「ガ、ガチ?」 はい。わかりましたね。 骨皮は、最近テレビによく出てる○IGOに成り切っています。 豪打がいたら「アニメキャラじゃないのかよ!」とツッコんでくれると思いますが、いないので誰もツッコめません。 「骨皮」じゃなくて「SABU」なのは、○IGOが英語だからです。 「松美さん、ぶっちゃけどこ行きたいっすか〜?」 ○IGO風にチャラチャラした感じで琴美に聞く骨皮…じゃなくてSABU。 SABUは意外に根が真面目なので、律儀に成り切っています。 「(豪打さんだけじゃなく骨皮さんまでおかしい…。いつもの『ヒヒヒ…』がない…。一体なんなんだ…)」 「松美さん?聞いてるんすか?」 ロックポーズ。 「あ、もうどこでもいいです…。はい…。骨皮さんの行きたい所で…」 「骨皮じゃなくてSABUだウィッシュ」 ロックポーズ。 「………」 琴美は既にいろんな意味で疲れてる。 「(めんどくさい…)」 「じゃあ、適当に回りますけど〜、それでいいっすか?」 「ああ、もうそれでいいです…」 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 というわけで、琴美とSABUは適当に回る事に決定。 頑張れ、琴美! 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 歩く度に「ウィッシュ」と言いながらロックポーズをするSABU。 少しキャラを履き違えてる様子。 周りを歩く人達の視線が痛い。 「(うわあ…めっちゃ見られてる…。間違いなく変に思われてる…)」 「ウィッシュ」 SABUは気付いてるのか気付いてないのか、構わずウィッシュとロックポーズを続けてる。 「(他人の振り、他人の振り…)」 SABUから若干離れて歩く琴美。 しかし、わざとなのかわざとじゃないのか、SABUは琴美の方に振り返る。 「松美さん、着きましたよ〜」 「(ああ…無駄だった…) え?もうですか?」 心の中と口から出た言葉のギャップがひどい。 SABUが琴美の来た所…それは… 「MHV(エムエイチブイ)?」 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 SABUが来たのは、大手CDショップ、MHV。 ○IGOになりきってるからCDショップなのか、それとも適当に回るから適当に選んだのかは謎。 「適当に見ましょウィッシュ」 ロックポーズ。 段々おかしくなってる気がする。 「(ここだったら1人でも行動出来るし、CDも見れるからいいか…) そうですね。行きましょうか」 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 琴美とSABUはMHVへ。 MHV到着。 「あ、松美さん、俺ちょっと用事あるんで、あとでまたここに集合でいいっすか?」 「(よっし!骨皮さんから言ってくれた!ナイス骨皮さん!)」 親睦深める気無し。 「あ、はい。いいですよ」 「ウィッシュ」 ロックポーズ。 SABUは店内に消えていく。 「ふう…。やっと1人になれた…」 溜息をつく琴美。親睦深める気無し。 「それにしても…ここには初めて来るけど、いつもこんなに人が多いのか?」 店内にはざっと見ただけで30人以上はいる。 「向こうにステージみたいなのがあるし…何かあるのか?」 琴美が店の奥にあるステージの方を背伸びしながら見ている。 すると… 「デンデンデケデン…♪」 店内から大音量の激しい音楽が流れてくる。 それと同時に店内の客はステージの方に押し寄せる。 「キャー!」 「うおー!」 「うわ!うるせぇ!やっぱ何かあるんだな!?」 琴美は押し寄せる人波から何とか抜け出す。 そしてステージに4人組のバンドが現れる。 「ウィー!!」 ステージ真ん中の男性が右腕を高く上げる。 「ウィー!!」 それに合わせるように客も右腕を上げる。 「今日は俺達、イヤーズのインストアライブに来てくれてありがとう!最後まで楽しんでってくれ!」 「イエー!!」 「あ、インストアライブだったのか…。どうりで人が多いわけだ…」 そう言ってステージ真ん中の男性を見る。 「ぶふぉっ!?!?」 いつかと同じリアクション。 「1曲目、聴いてくれ!『パレード』!!」 「イエー!!」 ステージ真ん中の男性の掛け声によりインストアライブが始まる。しかし、琴美はそれどころじゃない。 「あ、あれは…間違いない…」 目を見開いてステージ真ん中の男性を見て、確信する。 メガネを掛けて、身長が低く、声が高い。 たったさっきまで行動を共にしていた人。 そう。ステージ真ん中の男性は… 「ほ、骨皮さん!?」 うさぎさんチームのメガネ担当、骨皮 薄三郎が頭に猫耳サンバイザーを付けてステージ真ん中に立っていた。 [続き] [応援のお便りを出す] [応援のお便り] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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