変態戦士オコトマン

2008年4月21日(月)
【第9話『衝撃!!○ンパンマン号!?』】
「あばばば…」


【前回の話】

「あばば」としか言わなくなった琴美!!

正常になるまで前回から15分かかった!!

果たして琴美は本当に正常になったのか!?

あれ?なんか前回の次回予告と違うんじゃ…


第9話スタート!!





「………」


琴美をじーっと見つめるアリス。


「あの…そんなに見つめないで…ください」


「ふぅ…今度こそ直ったね」


「すいませんでした…」


「いえいえ」


「あと…いろいろありがとうございました。豪打さんと骨皮さんにも後で…」


「いえいえ。私は礼を言われるような事はしてないよ」


「いや…ここがアリスさんの部屋…」


「え?なに?」


「いえ…なんでもないです…」


「そう?ならいいや」


「(俺は何を変に意識しちゃってるんだ!!ここがアリスさんの部屋で、ここがアリスさんのベッドだからって…


ん?


……アリスさんのベッド?ってことはアリスさんが毎日寝て…)」


ボン


琴美の頭が爆発した。


「なに今の音…って琴美くん!?」


琴美がアリスのベッドの上で撃沈していた。


みなさんお忘れかもしれないが、アリスは"美"少女である。そのアリスが寝ているベッドなんだからそりゃ撃沈しちゃうよ。


フシュー…


「あらー…なんでこうなっちゃったかなー…」


それは琴美が妄想したから。


「生きてますかー?」


撃沈してる琴美の顔を覗き込むアリス。


「返事が無い。死んでいるようだ。なーんちゃって」


とふざけるアリス。そこに…


バン!!


「アリスちゃん!!大変だ!!」


○イキンマンが慌てて部屋に入って来た。


「って…ん?」


○イキンマンが見たのはアリスが琴美の顔を覗き込む後ろ姿だった。後ろ姿なので、はたから見たら…


「(キ…キスか…キスなのか…)」


勘違い。


「総司令?どうしたんですか?」


ようやく振り向くアリス。しかし、時すでに遅し。


「いや…すまん…。ごゆっくりぃぃぃぃっ!!」


○イキンマンは谷○のような捨て台詞を吐き、アリスの部屋を飛び出していった。


「え?なに?」


当然アリスの頭にはクエスチョンマーク。





総司令室。


ブイン


「ヒヒヒ…ソレイーケに動きがあった事をアリスと松美に伝えに行った総司令が戻って来たぞ…」


台本通り。


「ま、まるでとんでもない物を、見たような顔だなぁ…」


棒読み。


「(もう少し感情を込めろ…)」


小声でダメ出しをする骨皮。


「(うるさい…やってる!…それより松美ってなんだよ!)」


小声で返事をする豪打。


「(ヒヒヒ…松田のことだぜ…松田琴美、略して松美…)」


「(普通に松田とか琴美でいいじゃないか…)」


「(ヒヒヒ…そっちの方が面白いじゃないか…)」


「(なに涼宮○ルヒみたいな事言ってるんだ…)」


「(すず…?何だって?)」


「(あぁ…いや…なんでもない…)」


「キ…キ…きす…きすき…キ…」


○イキンマンが精神的ショックを受けてる。


「あ…えっと…そ、総司令が何か、言ってるぞ…」


「きす…きすきす…キキキ…」


「ヒヒヒ…」


「キキキキキ…」


「ど、ど、どうした?」


「キキキキキキ…」


「ヒヒヒ…壊れたな…」


「キキキキキキキキキ…」


そう。それはまるで「あばば」としか言わなくなった琴美のように。


「次のページか…。ヒヒヒ…これじゃ使い物にならない。豪打、お前が伝えに行って来い…」


「あ、あぁ。分かった。行って来る…」


忠実に台本通りに進めたおかげで先に進める。


こうして豪打はアリスの部屋へと向かった。





アリスの部屋。


「…あれ?俺…また寝てた?」


琴美、2回目の目覚め。


「あ。大丈夫みたいだね。琴美くんったら突然頭が爆発して倒れちゃったんだよー」


「え?あ…すいません…変な事考えて…」


「変な事?」


「ああああ…いや、なんでもないです…」


「??」


コンコン


「ん?誰かしら?」


「俺だ。豪打だ」


「ゴンちゃん?どうしたの?」


ガチャ


扉を開けるアリス。


「よう。松田は…もう起きたみたいだな」


「あ…いろいろすいませんでした…。あと…ありがとうございました…」


「いいってことよ。それより…」


アリスの部屋を見渡す豪打。


「さっき総司令が来なかったか?」


「え?ああ…来たけど…すぐに出てったわよ。何かとんでもない物を見たような顔してたわ」


「ああ…やっぱりか…」


台本通りだから当たり前といえば当たり前である。


「それがどうかしたの?」


「いや、まあ…それはどうでもいいんだが…」


酷い部下。


「何か用があって来たんでしょ?」


「あ、ああ…そうだった…」


「で、何?」


「ソレイーケに動きがあった」





「ソレイーケに動きがあった」


「…何で2回言ったの?」


「…分からん」


「で…ソレイーケに動きがあったって…どうなったの?」


「まあ…それは総司令室でだな。2人共来てくれるか?」


「…うん、分かった。でも琴美くんはまだ寝てた方が…」


「あ…いや、俺も行きます。気になるので…」


「そう?じゃあ行きましょうか」


「はい…」


こうして琴美、アリス、豪打は総司令室に向かった。





総司令室。


ブイン


「連れて来たぞ」


「ヒヒヒ…ご苦労…」


○イキンマンがどこに行ったのかは気にしない。


「にゃー」


「あ…ベンツもここにいたのね」


「ベンツ…?」


3人がアリスの方を見た。


「うん。この子の名前。さっき決めたの♪」


「にゃー」


アリスのネーミングセンスの無さに呆然とする3人。


「ねー、ベンツ♪」


ベンツ(猫)を抱き上げるアリス。


「にゃぶ!?」


「にゃぶ…?」


4人がベンツ(猫)の方を見た。


「にゃ…にゃー」


「………」


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