変態戦士オコトマン

2007年12月26日(水)
【第4話『○ンパンマンの奇襲!!』】
「まるっきり俺じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


【前回の話】

変身の真相を知った松田琴美!

琴美はなんと選ばれた変態戦士だった!

しかし、まだ状況を飲みこめない琴美!一体どうする!?

時が経つのは早いですね。前回から1ヶ月近く経とうとしてます。

第4話スタート!!





「じゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ………」


琴美の叫び声が約8畳の総司令室に十分に響き渡ったあと、板垣・アリス・スタローンが口を開いた。


「ま、これも運命よ。認めなさい」


「認めなさいって…」


冷たいアリスの言葉に琴美はちょっと怒った。


が…


「勝手に巻き込んでおいてそれはないでしょう!俺はまだ状況の把握が出来てないんですよ!それなのに…」


「うるさい!!男でしょ!!グダグダ言うんじゃない!!」


逆に怒られた。


「えっ…あの…」


「男だったら、自分の置かれた状況を認めるぐらいしなさいよ!!そうやって自分に不都合な事があったら人に文句ばっか言って…!!だいたい…」


これ以上怒らせると長くなると察した琴美は、


「すいません…でした。認めます…」


謝って認めた。


「なんであたしがこんな男のために……ん?あ、あぁ、認めたのね。ならいいわ」


「(こんな男って言われた…)」


「あのー…僕のこと忘れてない?」


寂しい○イキンマン。


「よし。じゃあ報告と挨拶も済んだから、これからバイバイキーンの中を案内するわ」


「あ、お願いします…」


「あのー…」


「では総司令。失礼しました」


「…失礼しました」


ガチャ、バタン


「……………」





「(アリスさんを怒らせると恐いな…覚えておこう…)」


「えーっと、今30階だから…上から案内していこうかしら。琴美くん、ここのエレベーター苦手みたいだし」


「(しかもSだし…マジギレすると絶対暴力だな…)」


「琴美くん?聞いてる?」


「はべっ!?あ、はい!!聞いてますよ!!」


「ならいいんだけど。じゃあ30階からね」


「お願いします…」


歩き出すお2人さん。


「バイバイキーンはいろんな『チーム』があるの」


「チームですか」


「うん。『犬さんチーム』とか『猫さんチーム』とか」


「い、犬さん?猫さん?」


あまりにかわいいチーム名にア然とする琴美。


「名前はかわいいけど、やることはかなり激しいわよ。例えば…あ、あそこにいる『亀さんチーム』だと…」


「亀さんチーム?」


「あそこに4人集まってるでしょ?あれが亀さんチームよ」


「柄の悪い人達ですね…あれで亀さんですか…」


「みんなあんな感じよ。亀さんチームの仕事は…」


「仕事は…?」


「各国の大統領を暗殺しようと企むスナイパーをぶちのめす仕事よ」


「…………」


ポカーンな琴美。


「ず、随分と重要な仕事なんですね〜。あははは」


「他に『鶴さんチーム』は爆弾処理とか、『熊さんチーム』はスパイとか…」


「あの…質問いいですか?」


「なに?」


「バイバイキーンって正義の組織なんですよね?」


「そうよ」


「どうも仕事内容が正義とは違う気が…」


「そこを突っ込んじゃいけないわ。これは総司令が考える正義なの。あの人ちょっとアレだから、人とズレてるのよ」


「あ…そうですか…」


「そうだ!案内の前に、せっかくだからこれから琴美くんと一緒に仕事をするメンバーを紹介するわ!」


「メンバー?仕事?」


「そう!今日から琴美くんはバイバイキーンの一員よ!」


「ちょ…なに勝手に!」


「あ゙ぁ!?」


「すいません…一員です…」


「それでいい」


すっかり怒らせると恐いキャラになってしまったアリスにビビりつつ、一緒に仕事をするメンバーのいる部屋へ。





バーン!!


勢いよく扉を蹴り、上機嫌で叫ぶアリス。


「2人とも、喜んで!!彼が今日から一緒に仕事をすることになった琴美くんよ!!」


「おぉ。そうか。あの選ばれた…」


「変態戦士…ヒヒヒヒ…」


「琴美くん!!入って来て!!」


ごつい声とやたら高い声と上機嫌な声を聞いた琴美はゆっくり部屋に入った。


「ど、どうも〜。松田琴美で〜す」


「…………」


「…………」


「おい、アリス。こんなひ弱そうな奴が本当に…」


ごつい声。


「選ばれた変態戦士なのかい…?」


やたら高い声。


「そうよ!!正真正銘、選ばれた変態戦士よ!!」


上機嫌な声。


「えっと…あの…」


琴美が部屋に入って見たものは、声だけじゃなく体もごついマッチョアフロと、やたら高い声の背の低いニヤニヤメガネと、1人テンションの違う上機嫌なアリスだった。





「正気か?アリス」


マッチョアフロ。


「どう見ても…ただの一般人…ヒヒヒ…」


ニヤニヤメガネ。


「こういう一般人が選ばれる可能性が高いって言ったでしょ♪」


「うーん…」


「あの…俺はどうすれば…」


「琴美くん、紹介するわ。右のマッチョアフロが、豪打 厳座衛門(ごうだ ごんざえもん)よ」


「…………」


「(うわぁ…名前もごつい…)」


「ほら、ゴンちゃんも琴美くんも挨拶して」


「(ご、ゴンちゃん!?)」


「豪打だ。よろしくな…」


「松田琴美です。よろしくお願いします…」


「で、左の背の低い彼が、骨皮 薄三郎(ほねかわ うすさぶろう)よ」


「ヒヒヒヒ…骨皮だ…よろしく…ヒヒヒヒ…」


「よ、よろしくお願いします…」


「うん!これでOK!みんな仲良くね〜♪」


「仲良く…か」


「ヒヒヒヒ…」


「お、お願いします…」


気まず〜い空気。


「…………」


「…………」


「どうしたの?」


「俺は…こいつを変態戦士としては認められない」


「えっ!?」


「俺もだ…」


「サブちゃんまで!?」


「(サブちゃん…)」


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